ここで大事なことは、なぜIOに対して強い要請があったかということだ。 なぜ同業他社ではなく、IOだったのか。
破綻企業の再建となれば、資金力のある会社に話がいくのが当たり前でわかりやすい。 IOは財務内容の改善が話題になっており、破綻企業を支援する財務的な力が絶対的にあるとは言えない。
なぜIOは懇請されたか。 ひとつはスーパーマーケットの全国戦略を展開しているという戦略上の接点が挙げられるだろう。
もうひとつは、IOのこれまでの提携の歴史から、会社再建のノウハウを持っていることに対する期待、そして最後に、これがIOの特徴だと思うが、IOだったら話を聞いてもらえるのではないかという期待だ。 企業行動にはビジネスとしての計算がついてまわるが、それだけではない何かを世間はIOに期待しているということではないか。
これはIOに対する評価と言っても良いかもしれない。 IOはYHの再建によって、地域社会から感謝され、評価が高まった。

一方で静岡県に大きな橋頭塗を築くことができた。 社会性が結果としてビジネスになった。
それはIOに企業再生のノウハウがあったからだ。 YHの再建成功によって、「企業再建はIOに」という評価が定まったのではないか。
IOも企業再建に自信を持っただろう。 短期間のYHの再建成功は、IOにとって企業再建に伴なうビジネスチャンスの拡大につながったことは間違いない。
「M」の支援については、YHの時と同様に、実はIOは興味を持っていなかった。 とくに民事再生法での再建についてはまったく否定的だった。
IOが管財人に就任したのは、民事再生法から、会社更生法に手続きが変わったためだ。 多額の負債を抱えて、しかも会社の実体の透明度が低いMの場合は、強い権限を与えられる会社更生法でない限り再建は無理というのがIOの一貫した考えだった。
ただその一方で、Mの支援は、WMの日本進出と絡んで、流動的な総合量販店業界においては戦略的に極めて重要だというのも事実だった。 経営破綻時の売上1兆円から30%目減りしたとしても売上7000億円が、WMなどライバルの手に渡った場合、総合量販店業界の勢力図は決定的に変わる。
その点をIOは考えて判断したのではないか。 Mの支援はまだ始まったばかりだ。
Mがどれだけの債務を負っているかを表わす債務の集計はまだ確定していない。 債権者との債務の圧縮の話し合いもこれからだ。

新古車 未使用車という言葉だけが先行して、肝心の新古車 未使用車の内容はあまり知られていないようです。